オーストラリア留学したいけれど、料金が高すぎたり、いきなりは不安だったりする方には、まずマレーシア留学からという選択肢もあります。
マレーシアは公用語が英語で、インターナショナル校も多く日本と比べると格安で入れます。
また入る英語力のハードルが低い学校もあるため、まずマレーシアで英語力をつけてからオーストラリアへ留学するというのは十分可能です。
私はマレーシアに1995年から住んでいます。
マレーシア生まれの長女は、マレーシアの高校を卒業して、オーストラリアの大学に留学しました。
日本人でも同じようにマレーシアで英語を勉強して、オーストラリアへ留学できます。
そこで本記事ではマレーシア留学について、留学の種類から費用、メリット・デメリットまで、私の経験からわかったことをすべてお届けします。
お子さんにマレーシア留学させたい方、マレーシア留学を検討している方、将来オーストラリア留学したい、させたい方の参考にして頂ければ嬉しいです。
先にお話しておきますが、マレーシア留学は入学のハードルが低いと書きましたが、日本で英語力をつけておけばすべてに有利になります。マレーシア留学を考えたらまず英語の準備をはじめることは絶対おすすめです!
子供の英語学習はこちらの記事で紹介しています。
子供向けオンライン英会話おすすめ5選を比較してランキングで紹介
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マレーシア留学をおすすめする理由3つ
マレーシア留学をおすすめする理由は大きく以下の3つがあります。
- 学校の選択肢が多く入学のハードルが低い学校がある
- 英語圏と比べて費用がやすい
- 英語圏の提携大学とデュアルディグリープログラムやツイニングプログラムがある
学校の選択肢は以下の留学の種類で紹介しますが、マレーシアの学校は選択肢が多くて迷います。
ただ外国人の方の留学は、インターナショナルスクールか語学学校がほとんどです。
英語圏と比べると料金が格安なので、まずマレーシアで勉強してからオーストラリアへ行くという選択は、十分ありではないでしょうか。
3つ目のデュアルディグリープログラムやツイニングプログラムについては、下記の「おすすめは短期留学や大学留学準備」の章で解説します。
年齢別、期間別マレーシア留学の種類
マレーシア留学といっても、年齢や目的によって以下のようにいくつかの留学の種類があります。
- 幼稚園、小中高校正式留学
- 専門学校、大学正式留学
- 語学学校短期、長期留学
- ホリデープログラムの短期留学
入学する学校も地元の公立学校、私立学校、インターナショナルスクール、ホームスクールと選択肢がたくさん。
外国人が公立学校へ入るのは、できなくはないですがハードルが高いのでオススメしません。
幼稚園から高校の正式留学
最近増えているのがマレーシアへの親子留学。マレーシアで幼稚園、小学校、中学校、高校に入る留学です。
地元の幼稚園に入ることは難しくありませんが、学生ビザは取れないので長期で通わせることはできません。
保護者が別のビザで移住するか、観光ビザの90日以内で通うことになります。
小学生以上は、学校が限られたり手続きが煩雑なので、インターナショナルスクールへ通わせる人がほとんどです。
マレーシアのインターナショナルスクールの中には、英語がほとんど話せなくても入学できる学校があります。そういう学校ではESLという英語を勉強するクラスが設けられているので、まずはESLで英語を勉強します。
ただ私は英語が話せない子を正式留学させる場合は、小学校の低学年ぐらいまでにした方がいいと考えます。
理由は小学生低学年ぐらいだと、英語ができないためどうしても遅れてしまう他の科目も、英語を習得してからなんとか取り戻せるだろうからです。
しかし小学校も高学年になると、英語がわからないため英語以外の科目もついていけず、結局全体の学力が下がり、1年またはそれ以上留年することになってしまいます。
マレーシア留学は、まずは日本でしっかり英語の勉強をしてから来ることがオススメです。
とくに英語のできない高校生が、いきなりマレーシアに留学して大学進学を目指すのは難しいでしょう。
当たり前ですが大学進学するには、英語の成績だけでなく他の科目の成績が必要です。
英語のためにマレーシア留学して他の科目の成績が下がると、大学へ入るときに大きく影響します。
それなら日本の高校をしっかり卒業し、英語資格のIELTSやTOEFLを日本で勉強するか、高校卒業してからマレーシアでIELTSやTOEFLだけを勉強するのがいいのではないでしょうか。
これはもちろん本人のやる気次第ですので絶対無理という訳ではありません。
あくまでも私が見てきた例のお話ですので、参考としていただければと思います。
おすすめは短期留学や大学留学準備
マレーシア留学で一番おすすめは短期留学と大学留学準備です。
学校の休みを利用した短期留学
短期留学は、春休みや夏休みに数週間学校に通う留学のことです。
これは英語学習のためだけではなく国際感覚を身に付けるのが目的です。
地元の子供達と一緒に勉強することで、日本しか知らない日本の子供達にとって貴重な体験になると思います。
マレーシアは90日以内の滞在ならビザも必要ありません。
学校の料金もそれほど高くないので、気軽に行くことができますよ。
英語圏の大学へのステップとして大学留学準備
マレーシアでオーストラリアやイギリスなどの英語圏の大学へ留学する準備はオススメです。
マレーシアの語学学校で、大学留学に必要なIELTSやTOEFLを勉強するのです。
これは物価の高いオーストラリアやイギリスで勉強するより、かなり費用が抑えられます。
また留学準備後にマレーシアの大学へ入って、オーストラリアの大学へ行ったり、卒業資格を取る方法もあります。
マレーシアの大学からオーストラリアの大学の卒業資格を取る3つのプログラム。
- デュアルディグリープログラム
- ツイニングプログラム
- ADTP
デュアルディグリープログラムは、マレーシアで卒業してマレーシアの大学と提携先のオーストラリアの大学の卒業資格がもらえるプログラムです。
ツイニンングプログラムとADTPはマレーシアの提携大学で数年勉強し、残りをオーストラリアの大学で勉強します。
オーストラリアだけでなく、イギリスやアメリカの大学と提携している学校もあるので、英語圏の卒業資格がとれますよ。
マレーシア留学の費用の目安
マレーシア留学をするために費用はいくらぐらいかかるのでしょうか。
公式サイトで出されている費用や、わが子の学校の費用をご紹介します。
少し前の情報もありますので、おおよその目安としてご覧ください。
幼稚園、小中高校正式留学の学費
ペナン島の英国式インターナショナルスクール(POWIIS)の授業料。
学校サイト:https://www.powiis.edu.my/
こちらの授業料は、以前のサイトに掲載されていたものなので、今はもう少し上がっているようです。
最新の料金は、以下の新サイトからお問い合わせください。
専門学校、大学正式留学
クアラルンプールの私立大学(Sunway University)の授業料
学校サイト:https://university.sunway.edu.my/
オーストラリアの大学と比べるとかなり安いです!
娘が行ったオーストラリア留学の費用はこちらの記事で紹介しています。
ぜひ比較してみてください。
【オーストラリアの大学留学の流れ】学費から永住権取得まで画像付きの体験談!
語学学校短期、長期留学
ペナン島の語学学校(ELEC)の授業料
学校サイト:https://elec.edu.my/online-payment/(現在閲覧不可)
-1か月 RM2,950
-3か月 RM7,950
-6か月(学生ビザ込み)RM18,250
-1年(学生ビザ込み)RM33,250
ホリデープログラムの短期留学
-幼稚園 地元の園に通う 1ヵ月約RM1,000
-小、中学生 ホームスクール 1ヵ月約RM3,000
学校サイト:http://pinanglearningcenter.com/penang-english-holiday-program/#highlights
-高校生以上は語学学校
ホームスクールってなに?という方はこちらの記事を参考にして下さい。
マレーシアのホームスクール完全ガイド:メリット・デメリットと英語学習への効果
マレーシア留学のメリット
マレーシア留学は、費用が安いだけでなく他にもいくつかメリットがあります。
学校の費用だけでなく生活費も安いマレーシアなのでトータルの留学費用が安くなります。
また大学生は週20時間以内のアルバイトもできます。
マレーシアに1995年から住んで感じることは、「人」がよく災害もほとんどないので住みやすいということです。
軽犯罪はもちろんありますが、銃社会でなく、政治的な大きな暴動もないので安全といえるのではないでしょうか。
また学生にとって日本と時差がないのは、日本の家族とすぐ連絡が取れるので安心です。
留学をはじめたばかりの頃、寂しく感じてもラインなどでいつでも話せるのは、地味に嬉しいポイントですね。
マレーシア留学のデメリット
もちろんマレーシア生活がみんなに合うとは思いません。
とくに屋台料理なんてとんでもない!という衛生面を気にする人は住むのが難しいでしょう。
「少々汚くても死ぬことはない!」となんでも食べられる人や、「郷に入っては郷に従えだから仕方ない」とマレーシア人の、のんびりを許せるぐらいの人にマレーシア留学はおすすめです。
また留学で一番心配なマレーシアの英語訛りですが、これは大丈夫と大きな声でいえます。
それはわが子が証明してくれたからです。
うちの子供はマレーシア生まれのマレーシア育ち。バリバリのマレーシア英語を話していました。
しかし英語で苦労することはまったくなく、英語圏の大学に行って普通に卒業し、そのまま就職もしています。
周りの子どもたちも、オーストラリア、イギリス、アメリカなど英語圏で大活躍していますよ!
【マレーシア留学おすすめ】マレーシアからオーストラリアへ!在住者が語るその道のりのまとめ
とにかくマレーシア留学は、費用が安く、入学時の英語力の基準が低いなど日本人にかなりおすすめです。
英語が話せない場合、小学生低学年までのお子さんなら、英語を勉強しながらなんとか学校の授業も取り戻せると思います。
それより大きいお子さんは、やはり日本である程度の英語力をつけてからはじめる方が安心です。
オンラインでインターナショナルスクールのレッスンが受けられる学校もあります。
実際にインターナショナルスクールを経営している学校のオンライン授業で、日本の学校へ通いながら受けられるので、留学準備にピッタリですよ!
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Global Step Academyについては、こちらのページで詳しく解説しています。
【格安インターナショナルスクール】オンラインで受けられるGlobal Step Academy
高校生なら以下の英語学習からはじめてみるのもオススメですよ。