オーストラリアの大学へ留学すると卒業生ビザがもらえます。卒業生ビザって聞いたことありますか?
オーストラリアは大学やSkilled Occupation List(SOL)と呼ばれる職業リストに記載されている職業に関連する2年以上のコースを修了すると卒業生ビザという特別なビザがもらえます。
この記事は2019年11月に長女がオーストラリアの大学へ留学後、卒業生ビザを取得しオーストラリアで就職した時の経験から卒業生ビザについてやその後の就職についてご紹介します。
この記事を読むとオーストラリアの大学留学後に申請できる卒業生ビザについてや、その卒業生ビザが大切な理由が分かります。
海外留学を考えている人は卒業後のビザについてよく調べることが大切です。結論からいうとオーストラリア留学は卒業後この卒業生ビザで就職ができるためかなりおすすめです!
卒業生ビザについて実際に娘が取得した時の画像を載せています。また卒業生ビザを取るタイミングも大切なのでオーストラリア留学を考えている人は最後までお読みください。
卒業生ビザで留学後に就職できる
どの国へ留学しても学校卒業後は学生ビザがなくなります。そのまま就職したい場合就労ビザが必要です。
就労ビザを取るには会社からのスポンサーが必要ですが、条件が厳しく費用や手間がかかるためよほど優れた人材でないと会社は全く経験のない新卒者に就労ビザを取ってくれません。
また留学後日本に帰って就職する場合、留学中に就職活動することが難しいため新卒として就職活動ができません。
就労ビザが取れず、日本に帰って就職も見つからないと「留学に失敗した」となってしまいます。
留学後せめて数年は海外で就職してみたいと思いませんか?
オーストラリアの卒業生ビザなら卒業しても一定期間オーストラリアに滞在でき仕事をすることができます。
そんな便利な卒業生ビザについて詳しく説明します。
オーストラリアの卒業生ビザとは
オーストラリアの卒業生ビザの正式名は『Temporary Graduate visa ? subclass485』です。
オーストラリア政府の公式サイトはこちら:
https://immi.homeaffairs.gov.au/visas/getting-a-visa/visa-listing/temporary-graduate-485/
オーストラリア卒業生ビザは2種類あります。
Post-Study Work stream
この2種類は申請条件や滞在できる期間が違います。
専門学校の留学後にもらうGraduate Work stream
オーストラリアで2年以上のコースを修了した人が申請できるビザです。
主に専門学校(TAFE)を卒業した人が申請するビザです。
ただし特定の職業に関するコースを修了した人が対象となるため、それ以外のコースを受けた場合は卒業生ビザはもらえませんので留学後失敗したと後悔しないようよく調べることが大切です。
特定の職業はSkilled OccupationList(SOL)がオーストラリア政府から毎年発表されます。
職業は公式サイトで確認できますが、かなりややこしいし、毎年更新されます!
https://immi.homeaffairs.gov.au/visas/working-in-australia/skill-occupation-list
専門学校で専攻を決めるときはSOLリストから無くならないような職業のコースを選ぶことが大切です。
このビザを取得できると留学後18ヵ月オーストラリアに滞在することができます。
Graduate Work streamの申請条件
・オーストラリアに現在居住している
・学生ビザ(もしくはブリッジングビザと呼ばれる仮ビザ)がある
・職業リストのコースを修了
・英語能力試験
(IELTSの全科目スコア平均6.0以上・TOEFL iBTスコア合計が64以上・PTE Academic全科目のスコア平均が50以上・OET各科目で最低B・Cambridge C1 Advancedtest全科目のスコア平均が169以上)
大学・大学院の留学後にもらうPost-Study Work stream
こちらは大学や大学院で正規のBachelor(学士)以上のDegree(学位)を取得した人が申請できるビザです。
このビザは特にコースの指定もなく職業リストも関係ありませんが、2011年11月5日以降に初めてオーストラリアの学生ビザを取得した人しか申請できません。それ以前に学生ビザを申請した人は対象外となってしまいます。
このビザは留学後最大4年間オーストラリアに滞在することができます。
Post-Study Work streamの申請条件
・オーストラリアに現在居住している
・学生ビザ(もしくはブリッジングビザと呼ばれる仮ビザ)がある
・大学を卒業
・英語能力試験
(IELTSの全科目スコア平均6.0以上・TOEFL iBTスコア合計が64以上・PTE Academic全科目のスコア平均が50以上
・OET各科目で最低B・Cambridge C1 Advancedtest全科目のスコア平均が169以上)
卒業生ビザはオンラインで自分で申請することができます。
しかし申請は1回のみ、書類不備などで却下された場合弁護士に頼んでアピールが必要なります。ややこしいそうなので、うちはビザエージェントにお願いしました。
オーストラリアの卒業生ビザを取得
実際に娘が取った卒業生ビザの画像はこちらです。
485が卒業生ビザの番号です。
自分で申請することもできますが、かなりややこしそうです。
就職も決まり働きだすと時間もなくなるので、やはりプロのエージェントに頼みました。
『学生ビザが切れるギリギリに卒業生ビザを取る』
長女は3月に学生ビザが切れます。
就職が決まり学生ビザでは働けないと思ったのですぐに卒業生ビザに切り替える予定でした。しかしエージェントから学生ビザが切れるギリギリがいいとアドバイス。
なぜギリギリがいいかの理由は…
永住権取得に関係します。
うちの場合卒業生ビザの後は永住権を取得する予定でした。
その永住権を申請するときのためにできるだけオーストラリアに長くいられるようなんらかのビザを持っている方が有利になります。
娘の場合3月の学生ビザが切れるギリギリで申請し5月7日にビザが発行されました。(*学生ビザが切れてから卒業生ビザが発行される間は「ブリッジビザ」という申請中のビザが発行されます。)
卒業生ビザは2年間有効でこの場合2022年の5月6日までオーストラリアに滞在できます。
永住権がなかなか取れなかった時のためにビザの有効期限はできるだけ延ばすよう卒業生ビザは学生ビザが切れるギリギリに取った方がいいですよというのがエージェントのアドバイスでした。
さすがエージェントはプロ…
卒業生ビザの期間に永住権を取得した流れはこちらの記事でご紹介しています。
【オーストラリアの大学留学の流れ】学費から永住権取得まで画像付きの体験談!
卒業生ビザに必要な費用
卒業生ビザを取るための費用はこちらです。
- VISA代:A$1,671.78
- 保険(1年分):A$1,320
- 健康診断:A$322.79
- 英語資格(PTE):A$340
- 犯罪経歴証明書:A$45
- エージェントのビザ代行費:RM5,000 (マレーシアのエージェント)
ビザにかかる費用は約30万円。
エージェントの代行費は14万円ほどでした。
オーストラリア留学は本当にお金がかかります…
オーストラリア留学一番のおすすめ!大学卒業後の就職は卒業生ビザがある!のまとめ
オーストラリア留学は費用がかなりかかります。
それでも留学するメリットはたくさんあります。
そんなオーストラリア留学のメリットはこちらの記事で紹介しています。
【オーストラリア大学留学体験より】オーストラリア留学のメリット・デメリット
高い授業料を払ったのに卒業後ビザが取れず帰国を余儀なくされ失敗したとならないよう、海外留学を考えている人は、くどいようですが卒業後のビザのことをしっかり調べた方がいいですよ!
そして留学するときやビザを取るときに必ず必要になるのが英語の資格です。
オーストラリアの英語の資格はIELTSが一般的です。
IELTSスコアは日本でも取得できるので、オーストラリア留学に興味がある方はすぐにでもIELTSの勉強を始めることをおすすめします!
IELTSを日本で勉強するスクールをまとめました。参考にしてください。