「オンライン英会話はネイティブ講師にしたいけれど、英語だけで大丈夫かな」
「ネイティブ講師は料金が高いから、どうしよう」
そんなふうに悩んでオンライン英会話をはじめるのを迷っていますか。
オンライン英会話では、ネイティブ、日本人、フィリピン人、その他外国人などの講師が教えています。
スクールの方針により在籍している講師の国籍は違いますが、それぞれメリット・デメリットがあるので、そこをよく考慮して選ぶといいでしょう。
私は日本の大手英会話スクールに勤めた経験と、海外で3人の子どもを複数言語で育てた経験から、子どもの言語習得に大切なことを発信しています。
本記事では、オンライン英会話のネイティブ講師のメリット・デメリットやネイティブ講師から効果的にレッスンを受ける方法をお伝えしています。
高い料金を出して受けるネイティブ講師のレッスンがすべての子どもに向いているとは限りません。
ここではネイティブ講師のレッスンが向いている子どもの特徴も解説しているので、お子さんの講師で迷っている人はぜひ最後までお読みください。
ネイティブ講師でオススメのオンライン英会話は、世界中でスクールを展開しているベルリッツ。
初心者からネイティブにこだわる必要はないと思いますが、ある程度英語ができるお子さんには、ネイティブでも質の高い講師のスクールを選びたいですね。
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オンライン英会話でネイティブ講師のレッスンを受けるメリット
オンライン英会話で追加料金を払ってでも、ネイティブ講師にレッスンを受けるメリットは以下の3つです。
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- 正しい発音の英語が学べる
- 対面式よりレッスン料金が安い
- 英語圏の文化が学べる
ひとつずつ解説していきます。
正しい発音の英語が学べる
ネイティブ講師の一番の魅力は、正しい発音が学べることでしょう。
言語にはその言語がもつ独特の音があります。それらの音を聞き分けられるのは、12歳ごろまでだと言われています。
そのため12歳ごろまで正しい英語を聞いていない人が、英語を学ぶとどうしても発音できない音がでてきてしまうのです。
日本人講師もフィリピン人講師ももちろん英語は堪能ですが、発音に関してはどうしてもネイティブのようにはいかない部分もあるでしょう。
うちの子はマレーシアの非英語圏で英語を学びましたが、見ていたテレビのほとんどがアメリカの番組だったからか、アメリカ英語の発音です。
同じようにテレビを見ていた私は、あいかわらず日本人のカタカナ英語発音で、幼い頃の耳の大切さを痛感しています。
耳の柔軟な子どもこそネイティブ講師に習うメリットは大きいといえるでしょう。
対面式よりレッスン料金が安い
ネイティブ講師の英会話レッスンは、対面式だと1時間5,000円~も普通にあります。
それがオンライン英会話だと料金は割安。対面でもベルリッツ・キッズのように少人数制を取り入れているスクールなら比較的安く受けられます。
ただし対面の場合、英会話スクールまで子どもを送り迎えしなければいけないので、自宅で受けられるオンライン英会話は便利です。
家事で忙しいお母さんにとって、送り迎えがいらないのは本当に助かりますよね。
うちも3人の子どもの習い事で送り迎えの大変さは身にしみています。
ほんの近くの距離であっても、子どもの機嫌が悪かったり、雨が降っていたりすると出かけるのは大騒ぎ。
下の子がいたりするとこれまた大変です。
送り迎えなしで英会話レッスンが受けられるようになったのですから、オンライン英会話は忙しいお母さんの強い味方です!
英語圏の文化が学べる
ネイテイブ講師のレッスンでは、見た目の違いもそうですが、文化の違いも感じることができるでしょう。
レッスンで話をしているときの、身振り手振りや顔の表情など日本人にはないジェスチャーも出てきます。
異国の文化を実践で感じながら学べるのは、ネイティブ講師からレッスンを受ける大きな魅力です。
今の子どもたちが大きくなる頃には、英語は話せて当たり前になるでしょう。
そのとき英語は話せるけれど、外国人慣れしていないと、どうしても英語を話すのに違和感を覚える場合もあるかもしれません。
マレーシアにいる日本人でも、英語は話せるのにどうしても文化に馴染めず日本人で固まっている人がいます。
一方英語は得意でないのに、現地の友達がたくさんいる人もいます。
グローバルに仕事をする場合、周りとうまくやっていくのは必須のスキルです。
外国人に対する抵抗感をなくすためにも、できるだけ小さい頃から外国人と接する機会を親が与えてあげるのは大切なことだと感じます。
オンライン英会話でネイティブ講師のレッスンを受けるデメリット
オンライン英会話でネイティブ講師を選ぶとき、以下のように注意したいデメリットもあります。
- 非ネイティブより料金が高い
- 英検対策向きではない
- 子供専門の講師が少ない
順番に見ていきましょう。
非ネイティブより料金が高い
ネイティブ講師のレッスンは、フィリピン人など英語圏でない国の講師と比べて料金が高く設定されています。
料金の安いオンライン英会話でも、ネイティブ講師を選択すると別プランになったり、追加料金が発生したりします。
そのためよくある数百円で受けられるオンライン英会話でも、ネイティブ講師のレッスンは受けられません。
オンライン英会話は、物価の安い国の時給にあわせて現地から講師がレッスンすることで安い価格を実現しています。
たとえばオンライン英会話講師で多いフィリピンの時給は、100円ほど。
これなら1レッスン数百円も可能です。
しかしネイティブ講師の住むアメリカやイギリス、カナダ、オーストラリアなどは日本より物価が高く時給も高い国です。
アメリカの2022年4月の平均時給は4,000円強。
オンライン英会話のサービス会社もネイティブ講師のレッスンは料金をあげないと利益が出ないので、料金が高くなるのは仕方ないですよね。
英検対策向きではない
ネイティブ講師は日本語で文法などの説明ができないので、英検対策は難しいでしょう。
英検を受ける場合、文法など細かい点を日本語で説明してもらう必要があります。
これは英検5級や4級を受ける子どもが、英語で説明されても理解できません。
そのためネイティブ講師のレッスンは、英検対策として受けるのは無理があります。
ただネイティブ講師のレッスンを受けて英語が向上すればそれが英検に役に立つことはあるでしょう。
それに英検2次対策に役に立つのは間違いありません。
また子どもが英語に興味がでて、自分から英検を受けたいと言い出すきっかけにもなるかもしれません。
子供専門の講師が少ない
オンライン英会話で、子供専門にしているネイティブ講師はそれほど多くありません。
これは子どもに教えるためには、大人とは違うトレーニングや経験が必要なのと、料金がそこまで高くとれないという理由からだと思われます。
私も子どもに教えていたのでよくわかりますが、子どもに教えるのって本当に大変です。
- 飽きさせないコツ
- 楽しませるコツ
- じっとさせるコツ
- シンプルに話すコツ
ざっと思い浮かべるだけでも、これぐらいは出てきます。
楽しませないといけないけれど、ときには厳しく話を聞かせる必要もあります。
それで大人と同じ料金や大人より安かったら、大人を教えたほうが楽なのはいうまでもありませんよね。
子どものオンライン英会話は、子どもに教えるスキルを身につけている講師の子供専門がおすすめですが、選択肢がそれほど多くないのはデメリットです。
ネイティブ講師のオンライン英会話が向いている子どもの特徴
ネイティブ講師のオンライン英会話に向いている子どもの特徴を紹介します。
私が以前英語を教えていた大手英会話スクールも、子どもの英語部門は日本人講師でした。
ただし定期的にネイティブ講師のレッスン日も設けていて、ネイティブ講師の必要性も感じていました。
- 6歳までの幼少期
- 積極的な性格の子ども
- ある程度英語が話せる子ども
ひとつずつ見ていきましょう。
6歳までの幼少期
未就学児の子どもは、リスニングに力を入れるネイティブ講師が向いているといえるでしょう。
これは小学校に入る前の子どもはまだ日本語も確立していないため、英語の語彙やフレーズを説明されてもよくわからないためです。
また英語の音を聞きわける耳を作るには、早期から英語を聞くのが重要と言われているため、6歳までの幼少期がネイティブ講師のレッスンを受けるのは非常に有効だと考えられます。
小さいうちはとりあえずきれいな英語をたくさん聞いて、英語の耳を育てることに注力するのがいいでしょう。
そして日本語がしっかり理解できるようになったら日本人講師から文法を教えてもらうと、発音も英語の文章も正しく身についていくのです。
積極的な性格の子ども
ネイティブ講師のレッスンは、英語のみで最初はほとんど理解できません。
それでも物怖じせずどんどん発話できる子どもなら、講師も教えやすくレッスンも活性化します。
しかし恥ずかしがり屋でなにも口にしないような子どもは、講師が一方的に話すだけでほとんどレッスンにはなりません。
だまって講師の話を聞くだけなら、英語のCDを聞かせるのと同じです。
わざわざ通常より高い料金を出してネイティブ講師から受けるのは、もったいないですよね。
お子さんが講師と会話できるのか、無料体験でしっかり確かめてからレッスンを開始したほうがいいでしょう。
ある程度英語が話せる子ども
ある程度の英語を話せる子どもならネイティブ講師は、非常に有効です。
今ある英語力でネイティブ講師と会話を楽しめることは、子どもにとって大きな自信になるでしょう。
またネイティブ講師もある程度英語がわかる子どもには、英語を繰り返させるだけでなく会話をしながらレッスンを進められます。
たとえばフルーツのレッスンをするとき、まったく英語が話せない子には
りんごの絵を見せながら、「I like an apple. 」をリピートさせます。
次にオレンジの絵を見せて「I like an orange.」をリピート。
フルーツの絵を入れ替えてこれを繰り返します。
しかし英語が話せると、「I like an apple.」のレッスンでも
「Do you know how to make a question with apple?」
と会話からはじめられます。
オンライン英会話の一番の魅力は外国人講師と直接会話ができることです。
英語が話せる子どもはその最大限の魅力を使って、英語力を伸ばしていけますね。
また英語力だけでなく、英語を使って別の科目を勉強できるオンライン英会話もあります。
GlobalStepAcademyは、インターナショナルスクールが提供するオンラインレッスンです。
オンライン英会話とは違ったシステムで、英語だけでなくグローバル感覚を身につけられます。
GlobalStepAcademyについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
【格安インターナショナルスクール】オンラインで受けられるGlobal Step Academy
ネイティブ講師のオンライン英会話を効果的に受けるコツ
ネイティブ講師の英会話を効果的に受けるには、ある程度の英語力をつけてから受けるのがいいでしょう。
英語がまったくはじめての子どもは、正直追加料金を出してまでネイティブ講師にこだわる必要はありません。
というのもオンライン英会話はせいぜい週に1~3回。
そこだけネイティブ講師の発音を聞いたとしても、きれいな英語が話せるようになるわけではありません。
それより毎日CDなどでネイティブ英語を聞かせたり、英語のDVDを見せたりするほうがよほど効果は高いと思います。
そしてオンライン英会話はネイティブ講師にこだわらず、料金が安いところを受けて英語を話すのに慣れることです。
これを繰り返し、ある程度英語がわかるようになってから、ネイティブ講師のオンライン英会話を受けて発音や言い回しを習うと効果が期待できます。
これはうちの子で実証しています。
マレーシアは訛の強い英語を話します。
生まれてから高校生までマレーシア英語で育ちましたが、英語圏へ留学したとき「アメリカから来たの」と何度も聞かれたそうです。
これは小さい頃から見ていたディズニーチャンネルの影響だと確信しています。
もちろん金銭的に余裕があるなら、ネイティブ講師のオンライン英会話を受けるのもいいでしょう。
しかし初心者の子どもは無理をしてまで、ネイティブ講師にこだわる必要はないと思っています。
まずはさまざまな形で英語に触れる機会を増やしてあげてください。
【子どものオンライン英会話】 ネイティブ講師のメリットや効果的に受けるコツを解説のまとめ
子どものオンライン英会話でネイティブ講師のレッスンを考えている方へ、メリットや効果を解説しました。
無理をしてネイティブ講師にこだわらなくても、とにかく英語環境を与えてあげることが重要です。
子どもの英語力や性格も見極めて、続けられるオンライン英会話を見つけてあげてくださいね。